掛け持ち出演が多い春ドラマ


今回、話題作が多くそろっている春ドラマ。しかし、気になるのが「この人、別のドラマにも出てたな・・・。」というようないわゆる「掛け持ち出演」の多さだ。ここ数年、増えてきてはいたが、今回はかなりの数。2.3本の掛け持ちは当たり前。その数、およそ15人。しかも「こっちでは善人なのに、あっちでは悪人」というような真逆の役の場合も多く、視聴者は大混乱だ。背景にはテレビ局と芸能プロダクションの関係性の変化があるようだ。

テレビ局は何も言えない!?


その背景には「パワーバランス」の変化があるようだ。人気ドラマで光る脇役を演じることができる俳優や朝ドラや大河ドラマで活躍した俳優が、高視聴率の鍵となっている。関係者からは「手堅い実力派は限らているし、プロデューサーによって起用傾向も決まっている。欲しい人材が被るケースが多くなっている。」との声も。そんな中でも昔はプロデューサーも「うちの放送中は他局に出ないでほしい」と言えたのだが、俳優頼りのドラマ構成も多くなった今、強く芸能事務所にいうことが出来なくなった。つまりテレビ局が弱くなったこと大きな要因。

演劇出身が掛け持ち出演を牽引!?


演劇出身の実力派が、重要な役どころを占めるようになったのも掛け持ち出演に拍車をかけている。演劇担当記者によると「舞台は、1人で何役もやることはめずらしくない。器用である上、場数も踏んでおり、舞台でも映える個性がある。重宝されるので、結果かぶることが多くなる。」と分析。・・・なるほど。確かに生瀬勝久をはじめ、舞台出身の役者は脇役でも存在感のある演技が出来る。今後も掛け持ち出演は増えていきそう。その中、新人が頭角を現すのは大変である。

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