スポンサーまでもが降りざるをえなかったクレーマー御用達ドラマ「明日ママ」は本当に批判されるべきドラマだったのか?
「明日ママ」とりあえずお咎めなしの方向
BPOは、「明日、ママがいない」騒動について、様々な意見を勘案し、結果、審議対象としない方針に落ち着いた。→ ranking
だが、慈恵病院(熊本市)からの申し立てはまだ未決
BPOにはいくつかの委員会があり、この中の放送人権委員会が、慈恵病院の申立書を受理するかどうかを検討中だ。
実際これほどまでに批判される内容だったのか
ドラマは初回の放送直後から、猛烈なバッシングを受けることとなる。その結果、スポンサーがすべて下り、CMがACのものに置き換えられるという異常な事態にまで発展してしまった。作中の台詞に「ペットショップの犬と同じ」といったものがあるように、特定の施設や関係者の神経を逆なでするような表現があったことは事実だ。
ただ、批判は最後まで見てからでもいいのでは
主人公の名前は「ポスト」。彼女は自らをこの名前で呼んだ。この行為は、自分を捨てた親への唯一の抵抗だ。ポストの本名は「キララ」。最終回でようやく紹介された。いわゆるDQNネームだ。身勝手な親が付けた名前。厭きたら捨てるというペットと同じ扱い。これらは今、現実に起こっていることだ。非難すべきはドラマではなく、こういった無責任な親たちということを、このドラマは教えてくれたのではないのだろうか。